塾なし中受、ぶきっちょ親子が歩んだマイペース街道

3ナシ(塾・模試・家庭教師)中受で都立一貫校と準御三家校合格。コロナ下受検(験)を乗り越えた幼少期の子育て

娘の中受学習スケジュール~小4・迷走期編

前回のブログで、娘(天むす/天然むすめ略)の中受学習が、親塾となったワケを書きました。

実際に我が家ではどんなペースで進めていったのか、学年別にざっくりとご説明していきます(個別の教科については、後日別立てでご紹介予定)。

今回は小4までのヒストリー。

【~小4までの学習】~ズバリ、迷走期~

小4秋以前:栄光ゼミナール/季節講習【小3/3月春期,小4/8月夏期(各4日間)受講】

小3を終えた春休みと、小4の夏休み、長期休みの居場所確保と、塾との相性確認のため、栄光ゼミナールの季節講習を、計2回受講してみました。

同塾を選んだのは、娘(天むす)がひとりで歩いて通える範囲だったこと。あとは、低学年の時に参加した同塾の「理科実験教室」が楽しくて♪ 

メダカの卵を頂いて自宅でかえしたら、我が家の水と合ったのか、産卵続きの数年間。8年ぐらい育て続けてました。名前も付けて愛でた日々が懐かしい。。。

しかもこの実験教室、当時は確か無料!! 母(おだんご)的には有料でも全然参加させたいと思えるほどの、ワクワクの実験教室だった~♪ 

とまあ、我々親子にとって良いイメージの塾だったのです。

ですが季節講習はテストもある座学。学校とは違ってわからない問題も多く、面白く感じられなかったようで。その後の継続した通塾には結び付きませんでした。

Z会/中学受験コース(通信教育)4教科:小4 11月~3月 

結果的に親塾の選択になったとはいえ、父(だいふく)に中受の家庭教師や塾講の経験があるわけでなく。

学習のペースメーカーが欲しくて、通信教育の「Z会/中学受験コース」を導入することにしました。サンプルの授業の動画も面白そうに感じたし、楽しんで取り組んでくれるといいなあ(期待)。。。

娘(天むす)専用のipadも購入。え、10万円以上するの(驚)!? でも通塾しないんだから、そのぶん学習環境は少しでも良くしないとだし、初期投資、大事よね(自分へ言い聞かせ)。。。

残念ながら、半年持たず

動画学習に向き不向きがあるとすれば、娘はこの時点では、まだ向いていなかったのかもしれません。その後のコロナ禍を経たことで、一般的にも動画学習は、急速に受け入れられてきた印象もあるけれど。

慣れていないこともあってか、娘(天むす)は画面を見てはいても、ボーッとして講義を聞き逃してしまいがちでした。

ただ流しているだけの様子から、繰り返して見たり、倍速視聴を試すことまでは、あえてしませんでした。集中力も削がれ、時間もかかってしまうので。

さらにipadのosをアップデートさせた後、学習アプリの動作が遅くなったことも、とにかくストレスに(我が家のネット環境のせい?)。

「あー、これ、我が家には無理だ」と早めに判断、国語以外の3教科は小4で解約しました。思い切って初期投資したipadは、今もリビング設置のタブレット端末としてフル活用しています。

四谷大塚/予習シリーズ(計算(5年上),算数(4年下,5年上))算数:小4 1月~ 

Z会の通信教育への期待がしぼみ始めた小4/1月ごろ。とにかく算数はフォローアップしておかねば! との危機感から、四谷大塚の予習シリーズ(通称・予シリ)の「計算(5年上)」、「算数(4年下,5年上)」を購入。理社はその時点では手を付けていません。

まず父(だいふく)が自分で解いてから問題を選別 ⇒ 娘(天むす)が解く ⇒ 父娘(だいふく&天むす)で答え合わせと解説。この解説を聞く娘の態度が!!

わかりやすく説明しようと熱くなる父(だいふく)の真横で、大あくびの娘(天むす)。親子ありがちですよね。。。

たぶんその頃の娘は、間違っていた問題の解き直しの意味もわかっていなかったんだと思います。関心あるのは〇か✕か、何点だったか、ぐらいでしょう。

でも30センチの至近距離での容赦ない大あくびに、父(だいふく)はショック&しょんぼり。

今後何回も繰り返される光景ではありましたが、「勉強って本来おもしろいもの」という父(だいふく)の思いが少しでも娘(天むす)に伝えられるよう、彼の試行錯誤の数年間がスタートします。

でもその甲斐あって「パパにマンツーマンで教えてもらってたあの時期の勉強が、一番楽しかったな」と今でも言ってくれたりするので。父(だいふく)への信頼は今でも厚いかな。あの努力は報われたね、パパ!

おまけ/親だけでやっていたこと:参考書の購入等 

早めに中受の可能性を視野に入れていた母(私・おだんご)は、小3/12月に、四谷大塚の予習シリーズ(通称・予シリ)の「4教科分のテキスト(4年上)」を一揃い購入。父(だいふく)とともに夫婦で内容を確認していました。

誰でもテキストのみでも購入できるというのが、我が家にとっては本当にありがたいシステムで! 年間の学習予定表もあって、今後どのように反復学習していくのか見通すこともできました。

それらを確認したうえで、我が家の娘(天むす)には、小3/3月からの受講でなくとも良さそうと感じ、学習開始を遅らせる判断をしました。

その他市販参考書の購入:小4秋~購入

過去問集は最新版にはこだわりません。この時点での目的は「親が各学校の問題の傾向を知るため」なので。だからメルカリとかの中古でも全然良かったのです。「学校別過去問集」については、通学1時間程度の学校に照準を絞って入手し始めました。

(次回は「娘の学習スケジュール~小5編」につづく)

 

なぜ、ほぼ親塾?

前回のブログで、娘(天むす/天然むすめ略)が中受を目指すことになった経緯を書きました。

本格的に学習をスタートさせたのは、娘(天むす)・小4の11月。中学受験生の一般的なカリキュラムは、通常3年生の3月から始まります。

我が家では既に8ヵ月が経過していたため、入塾するなら早い決断が必要でした。

【塾なしスタート!? になったワケ】

親塾になったのは結果論。最初から塾なしでいこうと決めていたわけではありませんでした。

  1. 通塾が我が家の生活スタイルに合わなかった(※1)
  2. 小学生の勉強、親が見れる?(※2)
  3. 勉強法・情報の主導権は、自分たちに(※3)
  4. 経済面のメリット

※1.我が家の生活スタイルって?

  • 今、夢中になっていることも続けたい

娘(天むす)は音楽教室の専門コースに通っていました。彼女にとって同じ目標を持つ仲間と会える時間は貴重。日々の練習に加え、週末のレッスンや発表会は優先事項でした。

お菓子作りや読書も、マイペースな彼女には必要な癒しの時間です。

通塾を開始して、大好きなことに費やせる時間が減るのは、できれば避けたい。一度辞めてしまったら同じ情熱を持って再び始めるのは難しいもの。本人が望む間は、できる限り続けさせたいという希望がありました。今振り返っても、理想論ですけど。。

  • 夕食は家族そろって食べる(19時台)/就寝は21時半までに布団に入る

生活習慣を守ることに強いこだわりがあったのは父(だいふく)でした。

家族4人(父母娘、同居の祖母)の夕食の時間は譲れない。さらに就寝時間にまで影響が出るくらいなら、中受は選択しないとまで!

※2.小学生の勉強ぐらい、親が見れる!?

通塾し学年が進んでいけば、「家族そろっての夕飯」「就寝21時半」は不可能です。父(だいふく)のこの「通塾は無し」という主張が、母(私/おだんご)の意見と衝突!! 

母(おだんご)自身の中学受験時は塾利用だったため、それ以外の方法でどう合格まで導けるのか、まったく見えなかったからです。

舵取りはプロに任せたい派(おだんご)vs 納得できない道は進まないよ派(だいふく)

(母/おだんご)

「塾に行かないのだったら、勉強の進め方、アナタに任せたい!」

 

(父/だいふく)

「小学生の勉強だし、大変と言っても自分は在宅勤務、何とかなるだろう」

 

ということで、親の役割分担は、以下のようになりました。

父(だいふく):算数、理科、社会の3教科担当

母(おだんご):国語、受験情報収集担当

…しかし、この決断が父自身の首をきつーく絞めることになり。「もし次があるなら、娘に合う家庭教師を探すことに注力する」と漏らしていたことは忘れられません。お疲れさまでした。

※3.中受情報に関する管理の重要性

母(私・おだんご)が中受経験者といっても、30年以上も昔のこと。最近の中受事情を知るためにも、当初は塾にお世話になる予定で、通える範囲の塾を検討していました。

娘(天むす)の学校の長期休み時には、数日間の季節講習に実際に参加させて様子を見たり。

ですが、低学年から囲い込まれる感じがあったことや、当時塾の方とお話した内容で得られる情報には、真新しいものは感じられず。それまで読んでいた教育系の雑誌・ネットでカバーできると思いました。

限られた時間しかない我が家。目指す学校も難関校というよりは、娘(天むす)に合った学校。

そんな我が家にとって、一律に得られる塾からの情報・テキスト・塾での学習時間は過分に感じました。娘(天むす)に本当に必要な学習・情報だけでいいのにと。

父(だいふく)の「通塾は無し」という主張を受け入れがたく思っていた私(母・おだんご)でしたが、ここにきて、中受=通塾必須とは必ずしも限らないと感じるように。

  • 子どもががんばるんだから、親がまずがんばってみよう!
  • 彼女のことを一番よく知っている親だからこそ、取捨選択できるハズ!!
  • 我々が腹をくくって、カスタムメイドの親塾でいこう!!!

いろいろと葛藤と迷いがある中、手探りで始まった我が家の中学受験(検)。実際どんなペースで学習を進めていったのか振り返ります。

(次回は「娘(天むす)の学習スケジュール」につづく)

なぜ、中受?

前回のブログで、本来は地元の公立校でと考えていた娘の中学進学。そんな我が家でも、中学受験(検)選択への迷いが生じたことに触れました。

【地元の公立中学進学で良いと思っていたワケ】

我が家にとって、地元の公立中の魅力とは。。。

  1. 地元での評判が良く、卒業後の高校進学実績も良かった
  2. 父(だいふく)の母校で親しみもあり、学校生活の様子が想像できた
  3. 徒歩通学で通学時間が短くてすむ
  4. 小学校の同級生の多くが、地元校に進学する(地元公立中へは約8~9割進学)
  5. 経済的!

【中学進学に対する、家族それぞれの考え】

 

母(私・おだんご):娘の小学校低学年から中受を意識~わりとポジティブ派

私立女子校で中学時代を過ごしたため、私立校の恵まれた環境は実感していました。進路として選択するかどうかはともかく、そういう世界があることを娘に知ってほしい気持ちも。

もし娘が受験(検)する場合には、自分の経験から、彼女の負担をある程度理解・共感して、寄り添えるだろうと思ってました(実際どこまで寄り添えたか…でしたが)。

でも、本人のやる気、経済的な負担も考えて、家族の反対を押してまで中受をさせるほどの熱意はなかったです。

小4の秋、父(だいふく)と娘(天むす)を母校の文化祭に連れていきました。明るく元気な後輩たちに会えてうれしくなり、自分が一番テンション上がってた。

 

父(だいふく):小学校中学年ぐらいから中受を意識~ややネガティブ寄り

冒頭の理由から、中受は「ちょっと特別なもの、あえて選ばなくても…」という意識でした。母(おだんご)の中高校生活を聞いても、ピンとこなかったみたい(思春期特有の女子の“めんどくささ”まで忌憚なく話しちゃったのが良くなかったか!)。

考えに変化があったのは、勤務先の同僚の子供たちの中受率が、思ったより高かったことに気付いた頃でした。優秀なメンバーたちの多くが、子供の進路を考えて中受を選択する。それだけ彼の周辺には中高一貫校に魅力を感じる親が多く、中受は一般的なのだなと印象深かったようです。

 

娘(天むす/天然娘略):小学校高学年まで自覚なし~完全フラット・受験て何?

同学年のほとんどが地元校進学予定で、通塾率も低かったため、中受の意味そのものがわかっていませんでした。母の母校の文化祭にも行ったので「学校っていくつもあって、行きたいところを選べばいいんだ~♪(試験の存在を知らず)」と思ってたと、後で聞きました。。

ひとり娘ゆえにひとりでいることに慣れている娘は、クラスの中心でワイワイしている輪のギリギリ外ぐらいのところで、ニコニコしているタイプ。彼女が好きな読書やお菓子作りの楽しみを共有できる気の合うお友達が少ないのが、悩みというほどでもないけれど、親から見てちょっと寂しいかなという小学校時代でした。

そんな中で数少ないお友達がどうやら受験(検)というものをするらしい、と高学年になって気付き。また、別の地元校に進学予定の幼なじみは、学区が違うため同じ中学への進学はかなわないということもわかり。

地元校に進学する魅力が、彼女の中で薄れていった時期でした。

【結局、なぜ、中受?】

家族それぞれのフンワリした思いから、中受を意識し始めた当初は、必ずしも積極的な動機ではありませんでした。

  • 気の合うお友達ができたらいいな(フンワリした希望)
  • 好きなことに夢中になる時間を確保できたらいいな(フンワリした願望)
  • もし合格しなくても、地元中学もおススメだしな(フンワリした保証)
  • ひとり娘だし、経済的な面では何とかなるかな(フンワリした見込み)

娘に合う学校があれば、そちらに進めたらいいな、そんな気持ちでのスタート。

時は、娘・小4晩秋。すでに通塾生のカリキュラムから半年以上遅れての始まりでした。

(次回「なぜ、ほぼ親塾?」につづく)

我が家のプロフィール

我が家は、父・母(私)・娘の3人家族です。

中受を「親子で『家勉』で乗り切った」というと、通塾が一般的な今の状況の中では珍しい方かもしれません。

 

ですが、我が家はけして特別な家庭環境を持つ親子ではなく。首都圏で中受を目指すご家庭の中では、ごくありふれた一家族であると思います。

 

【家族プロフィール】

娘:天むす(天然むすめ略)

保育園⇒幼稚園からの地元公立小(=父(だいふく)の母校)育ち。

ひとり娘でのんびり育てられたせいか、マイペース。叱られたり、大声が苦手。ひとりでもいられるけどお友達がいたらうれしい。

 

父:だいふく(もっちり)

IT企業サラリーマン。地元公立小・中から、高校受験を経て、国立大・理系卒。

熟考型。納得しないと進まない。なのに新婚当初は根拠のない母(おだんご)の主張に勢いで巻き込まれ、後悔することもしばしば。

娘の中受については、おだんごの勢いに吞まれないように注意。

 

母(私):おだんご(ひっつめ)

事務パート。地元公立小から中学受験を経験し、私立女子大付属中・高を経て、私立女子大へ内部進学。文系。

思い込んで突っ走りがち。飽きっぽい。このブログは責任持って最後まで駆け抜けます!!

 

【ふつうの親子が、中受の道を選んだワケ】

母の私に中学受験経験はあるものの、父である夫は中学までは地元の公立校。

彼の母校である地元小・中は、彼の通学当時は評判の良い公立校でしたし、彼自身は学校生活に十分満足していたからこそ、娘も母校の小学校に入学させた経緯があります。

 

このまま中学校も学区通り進学すれば、父の母校に入学予定、それで良いはずだったのですが。。。

中学進学が視野に入った頃、そんな我が家でも迷いが生じます。

(次回「なぜ中受?」につづく)

中受を考えている方へ~塾なし我が家の経験談

はじめまして。このブログへのご訪問、ありがとうございます!

中高一貫校に通う娘を持つ、「おだんご母」です。

 

首都圏では1年で一番寒い時期を迎えているこの1月半ば、

今も、果敢に中学受験(検)に挑んでいるであろう多くの小学生たちを思うと、

数年前の娘の姿が思い出されて、胸が熱くなります。

 

突き抜けるような青空と乾燥した空気、典型的な太平洋側の冬季気候の中で、

淡々と最後の仕上げを積み重ねていく日々。

わずか数年前のことですが、振り返ると夢のようにも思えます。

 

さて、中受といえば、国立・私立校の受験を目指す場合は新4年生から、

公立の中高一貫校受検の場合は新5年生からの入塾が一般的かと思います。

 

我が家の娘は、結果的に通塾はせずに、受験(検)を終え、

都立中高一貫校と、準御三家と呼ばれる女子校に合格を頂きました。

 

周囲の受験(検)を終えたお子さん、娘の進学先の生徒さんでも、

聞いた限りでは塾を利用しなかったご家庭は無く、

「どうやって?」と尋ねられることも多かったので、

我が家の備忘録としてこちらに残していこうと考えました。

 

娘の受験(検)記録でもあり、家族で過ごした日々の記録でもある。

そしてこれから、中受をお子さんにさせるかどうか迷っている方、

まだ通塾の時期ではないけれど、何か子供のためにできることはないかと

悩んでいる方へ、ちょっとしたヒントになるようなことが書ければと思っています。

今日のような快晴を見上げると、
それぞれの想いが天に届くよう、祈らずにはいられません。